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2007年08月03日

市民セミナー

 7月29日(日)朝7時に参院選の投票を済ませ、9時前から市民セミナーの手伝いに溝ノ口に行った。日本臨床矯正歯科医会の神奈川支部が主催で、矯正歯科についての講演会、経験者トークショー、矯正相談コーナー、治療例展示、矯正装置説明コーナーなどを通して、矯正歯科を理解してもらう試みです。午前午後の2部制で数百名の参加者を得ました。全国で展開するイベントですが、神奈川支部は、すでに4回も開催し、最も活動的なグループと思います。イベント業者に依頼するわけでなく、歯医者さんが自ら企画運営するセミナーで、準備委員は特に大変な労力を費やしています。
 

 その価位もあって、参加された市民の方からは、例年のアンケート調査では概ね良い評価を頂戴しております。今年の膨大なデータ整理は、これからの仕事です。

 当日私は受付係と相談係を担当しました。多くは子供たちの歯並びの相談でした。市民の方々は、それぞれ様々な悩みを抱えていたり、どこで相談したらいいのか迷っていらっしゃるようでした。我田引水にならないように注意してお話をすると、考える方向性が見えて来るようで、皆さん不安感が和らいだ様子でした。
 歯の悩み、咬み合わせの不安、歯並びのコンプレックスなど、少しでも解消するために矯正歯科治療を普及、啓発したいと考えています。

 グッド・スマイルへの最初の1歩は、矯正歯科を専門に診療しているドクターに話をする勇気と思います。

投稿者 wakimoto : 00:18 | コメント (0)

2007年07月08日

第66回東京矯正歯科学会大会

 7月5日(木)有楽町マリオン11階の朝日ホールにて開催された東京矯正歯科学会に出席した。66回という数字がその歴史を語っているが、東京といっても関東一円からの参加となる。会員は当日会費4000円を払い、参加ポイントの登録を行う(日本矯正歯科学会の認定医の更新に必要なポイントである)。午前は特別講演と総会、少し遅刻したせいか「医療経済学」のお話は、判ったような判らなくなったような不思議な話であった。歯科機材のブースを見回し、業者さんと情報交換した後に、友人とランチでかけた。いつものように近くのウ゛ォーノウ゛ォーノとかいうレストランに行った。パスタランチを注文し、先輩と後輩とその知人の4名で、久しぶりの矯正トーク、大学トークとなった。25年〜17年の付合いで、礼儀をわきまえながらもぶっちゃけトークとなった。初対面の方は、医療コンサルタントの方だったので、これ幸いと質問させてもらった。やはり、一人で悩まず専門家にどんどん相談するのがいいと感じた。食した夏野菜のペンネはおいしかったが、緑色の冷製スープは豆の味が好みでなく微妙であった。(そういえば昔、いとこに御馳走しようとこの店に連れて来て、彼に「バター系の味が苦手なんですよ」といわれて、イタ飯を選んでごめんねと困ったことがあったっけなー。)紅茶を飲んで、学会会場に戻った。
 フロアーには32ケースの症例発表が並んでいた。

 32ケースの内24ケースは認定医更新用の審査ケースであった。今回は、当院からK先生が症例報告した。上顎犬歯2本が埋伏(萌出しない状態)していたケースで、なんとかその犬歯を引っ張ってきた治療例である。長期間の治療を要したため患者さんもK先生も苦労されたが、良好な結果となり患者さんも納得されている。あらためて供覧すると、あれこれ反省点にも気付かされるが、これも発表することの意義であり、明日からの臨床に活かすことが大事なのだと言い聞かした。
 大学後輩のA先生が口演発表した。診断時から治療初期にかけて一緒に担当した症例である。すばらしい治療結果を示してくれて、患者さんも満足してくれたろうと思い、たいへん嬉しかったと同時に安堵した。自分が大学医局時代に関連した2つの治療例を観ることで、当時の診断(治療方針)の論理性を思い起こし、また現在の診断基準とのブレがないか再確認することができ、有意義な時間を過ごせた。
 東京歯科大学からの発表で犬歯の埋伏の牽引方法について、考案された装置の紹介があった。良い工夫であると思った。

 恩師の言葉、「矯正の腕は、創意工夫するやつしか上がらない」

投稿者 wakimoto : 23:03 | コメント (0)

2007年04月23日

2007 Damon Forum in Japan (2)

 20日(金)医院の診療は熊久保先生に担当してもらい、Dr.デーモンの講演会2日目に参加しました。今日は、午前Dr.Dischinger 、午後Dr. Pittsの講演です。お二人ともデーモンシステムの優れた使い手でした。ディッシンジャー先生は、成長期の上顎前突の治療法であるハーブスト治療との組み合わせについて、かなり理論的に説明してくれ、(本当は少し省略してほしかった、、、)ご自分とお孫さんの矯正体験まで話してくれました。ピッツ先生の治療仕上げ手法は、特に目を見張るものがあり、非常に参考になりました。1日コースにしてほしいくらいです。ビデオでの説明は本当に解りやすくて助かりました。治療内容もデーモン先生にまったくひけをとらないものでした。
 デーモンシステムは、非抜歯治療の時に特に効果的に作用すると考えていますが、そもそも抜歯、非抜歯の選択基準が、これまでとは異なっていました。教科書的には、歯が乱れている程度が大きな指標ですが、今回の講演会では、それはまったく指標とはせず、顔のバランスが唯一の基準だと言い切っていました。フェイシャルバランス、それは審美性?

 フェイシャルバランス、それは審美性と筋機能の調和と思います。白人の場合、鼻が高くなる成長や顎の先が前に成長する傾向が強いため、前歯を後退させ過ぎると口唇が寂しくなります。美人の典型は時代と共に変化するものですが、現代的美人としては口唇部のボリュームがある方が好まれているようです。笑った時には、小臼歯(側方歯)が揃って見えるのが、美しいスマイルと感じます。このことは、日本人にも当てはまる場合が多いです。もっとも日本人の標準型は、口元がやや突出していますので、そのバランスを整えるためには抜歯が必要なことも多いです。これは人種に関わらず共通の指標と言えます。顔の中での前歯の位置、それは口唇や舌の動きとのバランス機能に関わりが深いのです。機能的な美、形態的な美、それは、その人の内面的美にも影響を与えるのではないでしょうか。

 「若い人の矯正治療をする時に、その方が50歳になった時のことを想像してごらん」これがデーモン先生の診断基準でした。そう、これは、10年前からザクリソン先生が言っていた話と同じです。
共通する物の見方が広まり、共通の価値観として認識されると、常識となるのでしょうね。キーワードは、未来予想、想像力といったところでしょうか。

投稿者 wakimoto : 01:30 | コメント (0)

2007年04月22日

2007 Damon Forum in Japan(1)

 葉桜からひらひらと花弁の舞う紀尾井町の朝、19日木曜日、Dr.デーモンの講演を聴きにホテルニューオータニに向った。巨大なホテルの中、タワーから入ったので一駅分は歩いて鶴の間に着いた。聴衆があまりに多いので、ビックリ。全国から集まっている。9時から17時まで、昼食と2回の休憩を挟むが、ひさしぶりに長時間の講演を聴いた。Dr.デーモンは、セルフライゲーションブラケットとその治療システムの開発の第一人者と言って良いだろう。初期の装置をサンフランシスコで見た時は、とても歯に装着できる代物ではないとの印象であった。しかし、根気良く改良を重ねたようで、現在ではバージョン4まで改良されている。私も2003年からデーモン2ブラケットを実際に使用し始めたが、ワイヤー装着の利便性のよさよりも、歯の移動反応が非常によかったので優れたシステムであると思った。現在私が主に使用しているのはデーモン3、メタルとプラスチックで構成されたハイブリッドタイプである。このハイブリッドは米国では一部に不評らしく、4番目のデーモン3MX(メタル)が登場した。いずれにしても、Dr.デーモンの発表は素晴らしかった。白人と日本人では、骨格も歯も筋肉も異なるし、その成長パターンも異なる点があるのだが、それにしても良い治療結果を供覧してくれた。やはり優れた治療結果を見ると知的刺激を感じる、「明日の診療に反映させたい」という気持ちに火をつけられた気がする。

 木曜日のデーモン講演の後、18時からの東京矯正歯科学会のセミナーに参加するために千駄ヶ谷の津田ホールまで行った。興味のある「咬合」の話なので、頭は飽和状態だが、三人の歯科医(補綴)の話を拝聴した。いずれの講演も経験豊かな歯科医師らしい優れたものであったが、このセミナーは、主に若手矯正医を育成する目的があるのだろう、その教訓とする内容でもあった。(20時までのセミナー。正直いうと少し居眠りを、、、ゴメンナサイ)
 例えば仮に入院でもすると病気毎に専門医が診てくれます。歯科でも、口腔内の病気毎に別の歯科医が診るような時代になってきました。特に矯正専門医は、口腔外科、補綴、歯周病の専門医と連携することが多い、いわゆるチーム医療ですね。患者さんは、一つの病院で済ませたいと考えるかもしれませんが、餅は餅屋にというでしょう。美味しいものを食べるには、良い専門医にかかっているほうがいいですよね。
 セミナーで印象に残ったのは、この連携が大変重要であるとのお話でした。研究が優れている、治療がうまい、などといったことだけじゃなく、臨床は常に謙虚な態度でチームの目標を確認しながら同じ方向を向いていることが大切!なのです。
 あれっ、「いつも謙虚な気持ちで診療しています」、これはDr.デーモンも強調していたよおー。
おやすみなさい。

投稿者 wakimoto : 23:30 | コメント (0)

2006年09月21日

第65回日本矯正歯科学会大会

 札幌の中心地、地下鉄東西線の大通から3つ目の東札幌で下りて徒歩8分、札幌コンベンションセンターにて第65回日本矯正歯科学会大会が開催された。毎年参加していると、これはいつものテーマだな、あれは新鮮な話だななど感じるので、これとこれを聞こうと決めておく。今年は、口腔機能に関連した周辺分野の話題が多かったようだ。全身運動、音声分野、睡眠学、呼吸、言語外来、精神医学などである。興味深かったのは、九州大学の鏑木時彦先生の音声の動的観測に用いる3次元磁気センサシステムの話だ。開発中とのことだが、2次元システムでの観察データでも理論的で視覚的にも分かりやすかった。また、今回は第1回日韓ジョイントミーティングが開催され、主なテーマは、下顎前突(いわゆる受け口)であった。韓国からは100名程来られたようだ。

 学会会場では、講演ルームに入らないと、出入り口付近で必ず知り合いに会い立ち話になる。懐かしい顔を見つけると、やっぱり情報交換(世間話)となる。ソウルの友人、お世話になった北京の女医さんにも会えた。大学の先輩後輩とも近況報告をして、夜カラオケに引っ張られることになった。昔指導した後輩から認定医の審査に合格したので症例をみてほしいと言われ、展示会場に行った。一緒に担当していた患者さんのすばらしい治療結果が拝見できた。引継いでもらった治療結果が良い形で確認できると兎に角ほっとする。
 2日目は、ミニスクリュウ(矯正インプラント)、外科的手法の分野を聴いた。歯の移動を行う際に従来の手法では無理だったことを可能にする手法である。日常臨床に直結する有意義な話だった。特別講演はオーストラリアのProf.Dの歯根吸収の話だった。大学院時代の研究分野だっただけに興味深く拝聴したが、飛行機の時間となり半分聴きそびれた。
 空港で六花亭のイチゴチョコとウイスキーボンボン、武川のししゃも等を買って帰った。

投稿者 wakimoto : 21:23 | コメント (0)

朝市

 札幌の夕食は、この日に知り合ったばかりのO先生に連れられ居酒屋で道産ものを主にいただいた。海水うに、ホッケ、黄色いじゃがいも(きたこがね?)などが特にうまかった。最近の札幌では、ジャンプ場のある大倉山付近が観光客にも人気があるそうだ。冬だけじゃなく、夏にもジャンプの練習風景が見れるそうだ。高所恐怖症の傾向がある僕にとっては、下から眺めるだけが良さそうだが。あいかわらず、夜景は人気で、もいわ山、バーN43などのスポットも健在だそうだ。翌日は早起きして朝市に行って朝食をとりたいと話したら、お勧めの寿司屋があるとのこと、、、

 O先生お勧めの寿司屋さんは、丸果センターの「すしまさ」と聞き、翌日7時にスタッフ2人連れて行ってみた。観光客はほとんどいなかったが、どうぞご自由にお入り下さいとの張り紙があったので、まずは市場をぐるぐる歩いた。連れの二人は、市場が初めての様子で、さまざまな海の幸を前に、大きいだのこれ不思議な形だだの干物もあるのだのお弁当箱までうってるだのやっすーいだの、、、楽しんでいた。で、小さな市場なのに「すしまさ」がみつからない。花屋さん(も入っていた)に尋ねると、すぐそこですよと言われた。通称名すしまさ、寿司屋の魚政だった。カウンターに8席くらい、1個から握ってくれる。朝から寿司は?と思っていたが、シャリもネタも小振りで食べやすく、結局10種以上食べたかな。繊細な味だった。甲殻類が食べれない子はイクラが気に入り、イクラが食べれない子はサンマが気に入り、3人とも満喫させてもらった。丸果センターの出口近くに行くとマグロを解体しているオジサンに呼び止められ、味見をして行けと言われた。中トロを1センチくらいに厚切りしたものを1切れ食べた、濃厚なうまみが広がり感激した。連れは「お嫁に来たら毎日食べれるよ」と誘われていた。満腹まんぷく、さあ学会へ行こう!

投稿者 wakimoto : 19:28 | コメント (0)

2006年09月19日

市民公開講座(札幌編)

 9月13日朝6時起きで札幌に行った。日本矯正歯科学会の市民公開講座の手伝いです。今年のテーマは、「食育」、文字どおり食べることと育つことですが、奥が深いのです。なんと平成17年7月には「食育基本法」が施行されていました。ご存じでしたか? 国民が生涯にわたって健全な心身を培い豊かな人間性を育むことができるようにという趣旨で、国も取り組み始めていました。
 食べることは、生きている植物や動物の命をいただくこと、正しい食事の基本は家庭から、栄養バランスが大切、3回の食生活のリズムも大切、生活習慣病の予防、子育て支援などなど、盛りだくさんの内容だったようです。
 ようですといったのは、私は5分しか聞けなかったからです。矯正歯科相談の担当だったので、、、

 今回は、北海道ならではの矯正歯科相談になりまして、大変な勉強になりました。4時間かけて相談に来られた方と話しました。単に歯並び相談ではなく、顎の痛みを訴えておられました。この何年かのお困りの点をお聞きするにつれ、持ち時間の30分をはるかに超え、健診や相談のレベルでは、大したお力になれないことを実感し、大学病院への受診方法を説明したのでした。しかし、通院するとなると往復8時間、、、近隣の総合病院でも2ー3時間とのこと。近隣の医師や歯科医師が非常に重要な存在であること、しかしそちらで患者さんの要望と食い違うと次はどうすれば良いのか方法がないことを教えられました。程度の差はあれ、全国どこにも悩める患者さんはいらっしゃると思います。
 結局、その方には、話しやすい婦人科医がおられるようでしたので、その先生に「困っていることとどのように治したいか」を相談して、比較的近くの歯科口腔外科に依頼してもらうように勧めました。
旅先案内人のように楽しいことを勧める場合は良いのですが、、、無事に治療が進むことをお祈りします。
 
 

投稿者 wakimoto : 23:18 | コメント (0)