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2007年04月23日

2007 Damon Forum in Japan (2)

 20日(金)医院の診療は熊久保先生に担当してもらい、Dr.デーモンの講演会2日目に参加しました。今日は、午前Dr.Dischinger 、午後Dr. Pittsの講演です。お二人ともデーモンシステムの優れた使い手でした。ディッシンジャー先生は、成長期の上顎前突の治療法であるハーブスト治療との組み合わせについて、かなり理論的に説明してくれ、(本当は少し省略してほしかった、、、)ご自分とお孫さんの矯正体験まで話してくれました。ピッツ先生の治療仕上げ手法は、特に目を見張るものがあり、非常に参考になりました。1日コースにしてほしいくらいです。ビデオでの説明は本当に解りやすくて助かりました。治療内容もデーモン先生にまったくひけをとらないものでした。
 デーモンシステムは、非抜歯治療の時に特に効果的に作用すると考えていますが、そもそも抜歯、非抜歯の選択基準が、これまでとは異なっていました。教科書的には、歯が乱れている程度が大きな指標ですが、今回の講演会では、それはまったく指標とはせず、顔のバランスが唯一の基準だと言い切っていました。フェイシャルバランス、それは審美性?

 フェイシャルバランス、それは審美性と筋機能の調和と思います。白人の場合、鼻が高くなる成長や顎の先が前に成長する傾向が強いため、前歯を後退させ過ぎると口唇が寂しくなります。美人の典型は時代と共に変化するものですが、現代的美人としては口唇部のボリュームがある方が好まれているようです。笑った時には、小臼歯(側方歯)が揃って見えるのが、美しいスマイルと感じます。このことは、日本人にも当てはまる場合が多いです。もっとも日本人の標準型は、口元がやや突出していますので、そのバランスを整えるためには抜歯が必要なことも多いです。これは人種に関わらず共通の指標と言えます。顔の中での前歯の位置、それは口唇や舌の動きとのバランス機能に関わりが深いのです。機能的な美、形態的な美、それは、その人の内面的美にも影響を与えるのではないでしょうか。

 「若い人の矯正治療をする時に、その方が50歳になった時のことを想像してごらん」これがデーモン先生の診断基準でした。そう、これは、10年前からザクリソン先生が言っていた話と同じです。
共通する物の見方が広まり、共通の価値観として認識されると、常識となるのでしょうね。キーワードは、未来予想、想像力といったところでしょうか。

投稿者 wakimoto : 01:30 | コメント (0)

2007年04月22日

2007 Damon Forum in Japan(1)

 葉桜からひらひらと花弁の舞う紀尾井町の朝、19日木曜日、Dr.デーモンの講演を聴きにホテルニューオータニに向った。巨大なホテルの中、タワーから入ったので一駅分は歩いて鶴の間に着いた。聴衆があまりに多いので、ビックリ。全国から集まっている。9時から17時まで、昼食と2回の休憩を挟むが、ひさしぶりに長時間の講演を聴いた。Dr.デーモンは、セルフライゲーションブラケットとその治療システムの開発の第一人者と言って良いだろう。初期の装置をサンフランシスコで見た時は、とても歯に装着できる代物ではないとの印象であった。しかし、根気良く改良を重ねたようで、現在ではバージョン4まで改良されている。私も2003年からデーモン2ブラケットを実際に使用し始めたが、ワイヤー装着の利便性のよさよりも、歯の移動反応が非常によかったので優れたシステムであると思った。現在私が主に使用しているのはデーモン3、メタルとプラスチックで構成されたハイブリッドタイプである。このハイブリッドは米国では一部に不評らしく、4番目のデーモン3MX(メタル)が登場した。いずれにしても、Dr.デーモンの発表は素晴らしかった。白人と日本人では、骨格も歯も筋肉も異なるし、その成長パターンも異なる点があるのだが、それにしても良い治療結果を供覧してくれた。やはり優れた治療結果を見ると知的刺激を感じる、「明日の診療に反映させたい」という気持ちに火をつけられた気がする。

 木曜日のデーモン講演の後、18時からの東京矯正歯科学会のセミナーに参加するために千駄ヶ谷の津田ホールまで行った。興味のある「咬合」の話なので、頭は飽和状態だが、三人の歯科医(補綴)の話を拝聴した。いずれの講演も経験豊かな歯科医師らしい優れたものであったが、このセミナーは、主に若手矯正医を育成する目的があるのだろう、その教訓とする内容でもあった。(20時までのセミナー。正直いうと少し居眠りを、、、ゴメンナサイ)
 例えば仮に入院でもすると病気毎に専門医が診てくれます。歯科でも、口腔内の病気毎に別の歯科医が診るような時代になってきました。特に矯正専門医は、口腔外科、補綴、歯周病の専門医と連携することが多い、いわゆるチーム医療ですね。患者さんは、一つの病院で済ませたいと考えるかもしれませんが、餅は餅屋にというでしょう。美味しいものを食べるには、良い専門医にかかっているほうがいいですよね。
 セミナーで印象に残ったのは、この連携が大変重要であるとのお話でした。研究が優れている、治療がうまい、などといったことだけじゃなく、臨床は常に謙虚な態度でチームの目標を確認しながら同じ方向を向いていることが大切!なのです。
 あれっ、「いつも謙虚な気持ちで診療しています」、これはDr.デーモンも強調していたよおー。
おやすみなさい。

投稿者 wakimoto : 23:30 | コメント (0)